第5回つどい 成功裏に終わる
11月24日、第5回のつどいを開きました。足もとの悪い中、45人の方に参加していただきました。つどいの内容を簡単に紹介します。
見事な写真に感嘆の声
第1部は、羽曳が丘7丁目にお住まいの春田さんが撮影されたこの近辺に住む野鳥やチョウなどの写真を「羽曳野の自然を観る」と題して見せてもらいました。高校時代からずっと趣味として続けてこられというだけあって見事な写真ばかりでした。
紹介していただいたのは、野鳥が68種、チョウが35種、それに野ウサギやイタチ、タヌキまで。参加した人の中から、紹介されるたびに「ホー」とか「ヘエー」という声が起こりました。見終わった後の皆さんのには「まだこんなに自然が残っているんやな」という思いと「だからこそ自然を大切にしていかなあかんな」という気持ちが広がったようでした。
今日の医療問題がわかった
第2部は、羽曳が丘1丁目で開業されている川幡先生の「日本の医療制度とその崩壊」についてのお話でした。お話は、今、医療をめぐってさまざまな問題が起こっており関心が高まっていることに応える内容の豊かなものでした。
学問である医学と医学に基づいて一人ひとり違う生身の人間を相手に治療を施す医療とは違うのだ、という話から切り出され、戦後、日本国憲法ができ、国民がみな「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されなければならないという考えのもとに医療制度が確立されてきたこと、そこには、医療に携わる者の「まるで聖職者、神に仕えるしもべのようだ」(視察にきたヒラリー・クリントンさんの言葉)と言われるような献身的な努力もあったこと、その成果として今日の乳幼児死亡率が世界一低いことや世界一の長寿の国があるのです。
しかし、老人医療が無料化され医療費が拡大するなかで、医療費が日本経済を食いつぶすようになるという「医療亡国論」(1983年)が出てきてから、医療費を含む社会保障費の抑制が始まりました。今日の医療崩壊はさかのぼればこの時から進みだしていたのです。それに拍車をかけたのが、行政改革と規制緩和です。患者の治療も、それぞれの病気に対して前もって医療費の総枠が決められており、それ以上の治療をすれば、その分は病院の持ち出しになってしまいます。だから3か月以上の入院は無理ということになるのです。患者さんへの説明責任、医療費請求のための書類作成など医療事務量は膨大になる一方なのに標準医師数は昭和23年のままです。医者はぎりぎりのところで精いっぱい頑張っているのが実情です。
病院もお金儲けをしなければやっていけない時代になってしまいました。 その一方で、「医療にミスは許されない」と言わんばかりに、責任追及や補償問題が多くなる中で、産科や小児科のように、医者になるのを敬遠する傾向が強まっています。診療科を閉鎖せざるを得なくなっています。
患者側のモラルの問題もあるように思います。時間外に救急でやってきて(時間外だと事務手続きができないので翌日回しになる)、診察料を払わない人も結構います。全国では何百億円というお金が未払いになっています。 社会保障費が毎年二千二百億円も削減され、医者は精一杯のところで踏ん張っている、国民には介護保険や医療保険の負担がどんどん大きくなる、医療問題は医者だけではどうすることもできません。
川幡先生は、最後に人間の生き方にも触れて、今後どうしていけばよいか、皆さんと一緒に考えていきましょう、と結ばれました。
個人の責任に終わらせてはいけない田母神論文問題
第5回つどいに参加された皆さんに、政府見解とも真っ向から対立する田母神論文のはらむ問題点についてオリジナルなチラシをつくり配布しました。憲法9条をおびやかす自衛隊現役幹部の言動には、田母神個人の問題で終わらせることなく、これからも警戒していかなければならないと思います。

