ビッグ対談は本当にビッグ

井上ひさしさん昨日中之島公会堂で行われた藤本義一さんと井上ひさしさんのビッグ対談を聞きに行きました。参加者は1500人、開場の6時前には長蛇の列ができ、第2会場もいっぱいになりました。
 開会の挨拶を兼ねたスピーチに立った宮本憲一さん(『9条の会・おおさか』よびかけ人・大阪一大名誉教授)は、地球環境を守ることは日本国憲法を守ることと一体だということ強調されました。
 ビッグ対談で、特に印象に残っていることを一つだけ紹介します。
 日本が戦争しない、軍隊を持たないということについて、「攻められたらどうするのだ」と、戦争をするのかしないのかの二者択一しかないように言う人がいます。しかし、そうではないのですね。第2次世界大戦のとき、世界には70数カ国しかなかったんです。日本はそのうちの54カ国と戦っていたんですが。そのときでも、「戦争に参加するのは嫌です」と言った国が7つ、8つあったんですね。その中の代表的な国、スウェーデン、スイス、スペインはどんな立場を取ったか。戦争が始まると、敵国の人でその国にいる、例えば商社マン、大使館員、留学生などは敵性外国人になります。スウェーデンは船舶王国でした。その利点を生かして、敵性外国人を運ぶ仕事をしました。アメリカにいた日本人は、ハーバード大学にいた9条の会の呼びかけ人の一人である鶴見俊輔さんも、南アフリカまでスウェーデンの船で運ばれて、そこで日本の船に乗り換えて帰ってきました。藤本義一さんまた戦争中は戦っている敵国間で何か話し合いがしたくなったり、連絡を取りたいことができたとしても直接はできません。スイスはその連絡係りをしました。また、戦争中、戦争をしている国は、敵国からの移民や捕虜を入れるための収容所を作りました。スペインは、その収容所などを回って、困っていることがないか、もしあればその解決に当たるという仕事をしました。アメリカのカリフォルニアには日系移民がたくさんいました。その人たちを収容するために砂漠地帯に、一箇所に1万人ぐらいの大きな収容所をつくりました。そこに入れられた人たちが納豆が食べたいということになりましたがどうしても作れない。それを聞いたスペインは、具体的にはどうしたのか分かりませんが、納豆を作れるようにしたのです。これ、本当の話ですよ。
 さすが大作家のお二人、いろんなことをよく調べ、よく知っておられるなあ、と感心してしまいました。「戦争はイヤ!」という人がほとんどです。でも、どうすれば戦争をしないでおられるか。この話は一つの大きなヒントを与えてくれたように思いました。大阪9条の会ビッグ対談